Mammuthus primigenius
【時代】新生代第四紀・更新世 【産地】メキシコ湾
学びのキーワード:新生代、歯の形態と食性、体のつくり など
※PDF版はこちらからダウンロードできます。
マンモスについて
マンモスは「ゾウ目ーゾウ科」に属するマンモス属の種の総称です。アジアゾウやアフリカゾウと似ていますが、マンモスはこれらのゾウの直接の祖先ではありません。マンモスと現生のゾウは、いわば親戚のような関係にあります(No.9_マンモス の体毛を参照)。
マンモス属は約500~400 万年前にアフリカに出現した後、ユーラシア、北アメリカへと進出していきました。いまのところ5 種が知られていますが、約1 万年前※に全て絶滅したといわれています。
※諸説あります。
これが、歯…?
マンモスの歯の形は、ヒトとは大きく異なっています。ゾウの歯を見てみましょう。
小判のようなものが見えますね(赤い矢印のところ)。これがゾウの歯(臼歯)です。マンモスを含むゾウの歯は、下の写真のような構造をしています。
生え変わり方もヒトと異なります。ヒトの場合は乳歯が抜けると下から永久歯が生えてくる「垂直交換」ですが、ゾウの場合は「水平交換」。後ろから前へ新しい臼歯が出てきて、古い歯が交換されます。